……もしかして、朱雀はこの事を知っていた上で旦那さんと私を会わせたの?
ヤンキークラスで絶望している私のために……。
3時間ほど過ごした後、私と朱雀はお姉さんたちの家を出て、駅に向かって歩いていた。
「朱雀、今日はありがとう」
「……ん?」
「旦那さんの事。伝説の卒業生だって知ってたから私と会わせてくれたんでしょ?」
「さあな……」
オレンジ色に染まった道に黒い影が伸びている。
朱雀の顔も夕日に照らされて、キラキラと輝いていた。
「明日の中間テストの結果が楽しみだなー」
「う、うん……」
そうだった。
明日は結果発表されるんだった。