開いた口が塞がらない。
「いやー、コイツと付き合いたければ、学年トップになれと先生やコイツの親に言われちゃってさー。それなら頑張ってやるかと、本気出したら3年になって特進Sクラスになって、国立大まで行っちゃったよ」
「お、おおおおおっ!」
旦那さんの言葉に、私は思わず拍手してしまう。
物凄く希望が湧いてきたって感じ。
F組ヤンキークラスでも、頑張れば道は開く……!
「よかった。あなたたちみたいな後輩が入学してくれて。本当にありがとうね」
「いえ……」
思わず照れてしまい、私は朱雀の方をチラッと見る。
朱雀はそれに気づいてフッと笑った。



