「お会いできて嬉しいわ。さあ、どうぞ」
「お、お邪魔します……」
ニコニコと笑顔で迎えてくれたお姉さん。
あの時、お腹を抱えて苦しんでいた人と同一人物とは思えないほど、可愛い。
部屋の中に通してもらうと、ベビーベッドでは赤ちゃんが寝ていた。
ぷくぷくとした可愛い赤ちゃん。
顔色もいいし、健康そうで本当によかった……。
「君が大神さん?」
「あ、はい!」
リビングには旦那さんらしき人がいた。
メガネをかけた、とても優しそうな男の人。
「初めまして、大神響です」
「初めまして。天堂君から聞いたけど、君もF組なんだって?僕の後輩だね」
「……え?」



