指をからめてつなぐ、いわゆる『恋人つなぎ』の状態で歩く私たち。
つながれた朱雀の手があたたかくて、何だかドキドキしてしまう。
「す、朱雀……」
「今日くらいいいだろ?せっかく龍斗がふたりきりにしてくれたんだし」
「……ん」
今、私は顔が真っ赤だと思う。
朱雀は私の方を振り返ることなくスタスタと歩く。
よかった、顔を見られなくて。
……見られちゃったら、絶対にバカにされるもん。
『お前、オレに惚れただろ?』なんて、言われてもおかしくないくらい顔が真っ赤だと思う。
これってやっぱり、朱雀に恋をしているって事なの……?



