でも、朱雀が何度も顔を出していたとか意外。
……朱雀と龍斗を見て、赤ちゃんに何の影響もなければいいけれどね。
「何だよ?言いたい事があるなら言えよ」
「……別に」
今、思った事を言ったら、絶対に怒るもん。
言えるわけないしっ!
ケーキ屋さんでお土産用のケーキを買い、朱雀は慣れたようにお姉さんの家へと向かって歩いていた。
いつもは龍斗もいて3人で歩くから、何だか変な感じ。
前を歩く朱雀の背中を見つめながら、後をついていくと朱雀がピタッと足を止める。
「……ん」
「ん?」
振り返ったかと思ったら、朱雀が手を差し出してきた。



