並んで校門を出ると、駅の方とは違う方へ歩き出した朱雀。
慣れたように歩く朱雀に私は首をかしげる。
「朱雀、どこ行くの?」
「え?お姉さんとこ。ああ、その前にケーキ買って行かないとなー」
「え?!お姉さんの家知ってるの?」
そういえば、さっきお姉さんの旦那さんが仕事が休みで家にいる事も知っていたし……。
「知ってるよ。龍斗と何度か遊びに行ってる。赤ちゃん可愛いぞ」
「えーっ!」
そうなんだ……。
すでにもう何度も遊びに行ってるんだー。
なんかそれを聞いたら、一度も顔を出していないのが申し訳ないわー。



