黙って俺に守られてろ。~最強男とラブ♥戦争~



龍斗が言うから、ドキドキしてしまう。



「本当に行かないの?」


「何?響ちゃんは行ってほしいわけ?」


「いや、そういうわけじゃないんだけど……」



朱雀と2人っきりになるって、緊張しちゃうよ。


あまりそんな風になった事ないし。



「2人きりなら、朱雀の事意識するだろ?」


「……っ」



朱雀に聞こえないほうに、龍斗が私の耳元でささやく。


これから2人っきりになるっていうのに、余計な事を言わないでよっ!



「んじゃ、また明日ー」



龍斗は手をヒラヒラさせながら、教室を出て行った。



「じゃー、2人で行くか」


「う、うん……」



朱雀はいつもと変わらない、平然とした顔でそう言った。