私は、公衆電話から鳳凰学園高校に電話をした。
不安でいっぱいだったけれど、事情を説明したら、次の教科からの試験の許可がおりた。
その代わり、受けられなかった分は点数に入らなくなっちゃったけど。
「あの、ありがとうございました。言われなかったら、気づかなくて1人で慌てているところでした」
「……別に、礼を言われることじゃねーし。とりあえず、オレはここに残るから、試験行ってこいよ」
「あ、はい!」
私は頭を下げて、産婦人科を出た。
少し、不愛想だったけどクールな感じでカッコよかったかも。
しかもピンチな時は助けてくれるヒーローみたいな感じ……。
そんな事を思いながら、私は鳳凰学園高校へ向かった。