「……朱雀、今のは言い過ぎだよ」
去っていく彼女たちの後ろ姿を見つめながら、ポツリと言った私。
朱雀がそんな私の方を振り返る。
「はあ？お前、ひどい事言われてんのわかってねーの？」
「わかってるよ！正直、聞きたくなかったし、彼女たちと顔を合わせるのも嫌だった」
「だろ？」
「……でも、今のは私が言い返すべきだったよ。朱雀より先に」
私の言葉が理解できないのか、朱雀と龍斗は顔を見合わせた。
「……あの子たち、朱雀と龍斗の事、本気で好きだったんだと思うよ。だから私を敵視していたんだと思う」
「だからって言っていい事と悪い事があんだろ？」
……うん。
