彼女たちはきっと、私よりも自分の方がずっと頭がいいし、容姿も負けていないって思っていただろう。
そうじゃなきゃ、初めて会った時から見下したような顔で私を見てこないし。
それに、中等部の時も含め、私なんかよりずっと、朱雀や龍斗と一緒に過ごしてきた時間は長くて濃い。
……で、あるにも関わらず、入学して出会った私が彼女に昇格するのだ?!と、納得いかないような表情でいっぱいだった。
「そういうわけだから。なんか、前にファミレスでこいつにグチャグチャ余計な事言ったみたいだけど、今後響につまんねー事言ったら容赦しねーから」
低く、淡々とした表情で朱雀が言うと、恭子と千絵の顔色が変わる。
悔しそうな悲しそうな顔をすると、元来た道を逃げるように行ってしまった。



