まあ、この2人が本気出すとか言っている時点で、どの程度なのかわかっちゃうけどね。
きっと、当日は爆睡しているに違いない。
私はそんな2人をビックリさせちゃうんだからね。
頑張って、絶対に結果を出してやるんだからっ!
「天堂ー!青葉ー!」
1人でほくそ笑んでいると、後ろから声が聞こえて来た。
1か月ぶりくらいに聞く、この声。
おそるおそる振り返ると、声の主達は大きく手を振りながら、こちらへ走ってきた。
A組の恭子と千絵だ。
ずっと顔を合わせていなかったのに、何でまたこんな所で……。
「じゃあ、私、先に行くね」
ファミレスでの一件もトラウマになっていたし、追いついてくる前にその場から立ち去ろうとした私。



