でもそれが本当の気持ちだとしても、私には自信がない。


多分、朱雀に惹かれているとは思う。


だけど、宮田の一件があったばかりだし、こんなあやふやな気持ちで朱雀とは付き合えない……。



「今後は保健室で着替えだな。あそこならカーテンついてるし、オレが一緒に保健室入って見張ってやれる」


「それが妥当だな。とりあえず、響ちゃん、これから保健室へ行こう」


「う、うん……」



龍斗にうながされて、歩き出そうとしたけれどまだふらつく。



「おい、無理すんな……」


「大丈夫……って、ええええっ?!」



答える前に、朱雀は私をお姫様抱っこ。