「ほ、本気で言っているの……?」
「あのなー。オレは龍斗と違って、冗談でこんな事言わねーよ」
「あ、ひどいな。俺はいつでも本気だから言うんだって」
朱雀の言葉に龍斗が苦笑い。
「でも、朱雀。私は……」
「答えは求めてないって言っただろ。今はどうでも、絶対に落としてやるよ」
「……」
カッコいい顔で言うな、バカ。
恋ってそんなものじゃないでしょうに……。
だけど、さっき抱きしめられたぬくもりが残っていて、私がドキドキしているのは事実だった。
昨日のように胸キュンしてしまう。
もしかして、昨日のも本当の気持ちだったとか……?



