「天堂……。テメェ、いつかぶっ殺してやるからな!」
「ウゼーな。何度来たって同じだ。諦めろ。格がちげーんだよ」
ヨロヨロと立ち上がり、口元をぬぐった石島。
朱雀をにらむと、空き教室を出て行った。
「……響ちゃん、朱雀を本気にさせちゃったね」
「えっ?!」
出入り口に寄りかかりながら笑った龍斗。
朱雀は私から離れる。
「……さっき、響の声が頭の中で聞こえたんだ。オレの名を呼ぶ、響の声」
「え?私、呼んでないよ?」
朱雀に言われたけれど、私は名前どころか助けを求める声すら出せなかった。
石島に首をつかまれていたから。



