「あ、そうだ。5時間目体育だから早く着替えないと」
「あー、確かに。野郎がいないうちに着替えにいったほうがいいかもなー」
「……覗きに来ないでよ?」
「行くわけねーだろ。自分のスタイルに自信ある奴がそういうセリフを言うもんだ」
……むっ。
どうせ私はスタイルよくないですよーだ。
お弁当を片付けて、イチゴオレを大事にしまうと、鍵付きロッカーから体操服とジャージを取り出す。
確か、空き教室があったはず……っ!
入学式の日に、着替え中の時は龍斗は見張っててくれるって言ってたし、大丈夫だよね?
隣の空き教室に入り、一応カギをかけた。
暗幕が閉まっていて、真っ暗だったから電気のスイッチを押す。



