「飲んだ後で返せとか言わないでよね……」
「言わねーよ。イチゴオレなんて可愛い飲み物なんか好きじゃねーし」
可愛い飲み物……。
それは私には似合っているっていう事?
「あー、別に響が可愛いとか言ってるわけじゃねーから」
「……むっ」
考えていたことが朱雀に読まれてしまった。
思わずムッとした顔をすると、龍斗がフッと笑う。
「あーあ。朱雀は素直じゃないなー。真っ先に響ちゃんのイメージでイチゴオレ選んだくせに」
「うっせーな、龍斗。そういう事をいちいち言うな」
龍斗に指摘されて、朱雀はプイッとそっぽを向いた。
……もしかして、照れている?



