2年生になったら、普通校舎でお昼休みを満喫できるのかな?
それ以前に友達できなかったらどうしよう……。
「お?うまそうな弁当」
「女の子のお弁当は小さいなー」
1人で黙々とお弁当を食べていたら、朱雀と龍斗がどこからか戻ってきた。
「み、見ないでよっ!……私が作ったわけじゃないけど」
「響、エビフライよこせよ。それで昨日のグーパン、チャラにしてやる」
エビフライを指さしながら朱雀が偉そうに言う。
チャラにしてやる……って、やっぱり気にしていたんだ?
「いいよ、どうぞ」
「んじゃ、いただきます」
朱雀はサッとお弁当箱からエビフライを取り上げると、素早く口の中に入れた。



