「響なら放っておいて平気だろ。オレにグーパン食らわすくらいなんだからな」
「……それもそうか」
「何なのよっ!もうっ!」
俺たちが守ってやるー……とか言いながら、何なのよ、その態度っ!
朱雀と龍斗は本当に行ってしまった。
1人でプンプンしていたけれど、昇降口に登校してくるのはヤンキーしかいないので、取り残されたとたんに心細くなる。
私は慌てて上靴にはきかえて、教室へと向かった。
「大神ちゃん、オハヨウ」
後ろから声をかけられた。
この呼び方をしてくるのは、ガンペイって呼ばれてた人と、銀太って呼ばれていた人だ。



