「朱雀、おはよー」
「……うるせーな。話しかけるな、凶暴女」
「きょ……っ!」
もしかして、昨日グーパンした事、まだ怒っているの?!
……ああ、でも、よくよく考えてみたら、私あの後怒鳴りつけたしなー。
でも、ああいう冗談を言う方が悪い。
うん、私は悪くない!
「昨日はオレが間違ってた。オレの彼女になれって言ったけど、オレは凶暴女を彼女にする趣味はねぇっ!」
「はあっ?!失礼な事、言わないでくれる?!私にだって選ぶ権利あるんだけどっ!」
「龍斗、行こうぜ」
「え?」
上靴をはきおえた朱雀は、龍斗に声をかける。



