女の子は私1人だし、他はみんなイカツイヤンキーばっかりだし。
それを理解したのか、龍斗はプッと吹き出した。
「いやいや、俺だろ?」
「えー?!可愛さで言ったら、私でしょ?龍斗が女装したら勝てないけど」
「まあな。俺のが美しいだろうな」
勝ち誇った顔がムカつく……。
どうせ私は普通ですよ。
龍斗がイケメンすぎるんだよ、もうっ!
昇降口で上靴に履き替えていると、朱雀が来た。
「よう、朱雀」
「ああ」
龍斗が声をかけても、かなり不機嫌そうな返事だった。
何か怒っているのかな?
もしかして、朝が弱いとか?



