朱雀に言われた通り、あの日、お姉さんに付き添った事は後悔していないし、否定をしたくない。
無事に生まれて本当によかったって思っているんだから。
それを選んだのは私。
だからヤンキークラスに所属になったのは自己責任。
自分で決めた事……。
もう、人のせいにはしないよ……。
だから、ごめんね、お母さん。
もう言わないから……。
「おはよう、響ちゃん」
校門を抜けると、龍斗に声をかけられた。
朱雀も一緒かと思って、思わず身構えてしまうけれど、龍斗1人だった。
「お、おはよう……」
「昨日はごめんな。俺らが誘ったのに、孤立させちゃって」



