再会して2日でそんな事言うかっ?!


しかも、出会った日だってそんなに言葉を交わしたわけじゃないし……。


お互いの事だってまだよく知らないでしょうがっ!


龍斗も朱雀も……私をバカにしすぎだっ!


何も知らない純情な乙女(そんな事、誰も言ってないけど)だと思って、好き勝手に言ってくれちゃって……!



「響、落ち着け……」


「ふざけんなっ!胸キュンした数分前の時間を返せっ!バカっ!」



朱雀をにらむと、私は公園をあとにする。



「おーい、響っ!」


「うっさいっ!ついてくんなっ!」



大きな声で私の名前を呼んだ朱雀に、怒鳴り返して、早足で家に向かって歩いた。