そこまで言って、後悔した。
今まで一度も見た事がないような、悲しい顔をお母さんがしていたからだ。
「ごめんなさい、響……。そんなに思いつめてるとは知らなくて……」
「ふざけてんの?!第一志望だった高校に入れなかった上に、ヤンキーと一緒にされてバカにされてんだよ?!私の親もバカだって笑われてるんだよっ?!今さらそんな顔したって遅いよっ!」
何て親不孝者なんだろう。
自分がどれだけひどい事を言っているのかわかっている。
だけど、積もりに積もった不満が爆発したら、もう止められなかった。
私はお母さんを押しのけると、再び外へ飛び出した。



