「そんな事をするような奴だとは思わなかったよ。F組に所属しても、大神は大神だって思ったのに。俺の友達を傷つけるとかガッカリだ」
「宮田ー。そんな事言っちゃ、響がかわいそうだよー。大体、響の親がちゃんと入学金を期日までに振り込んでいれば、同じ高校に通ってたのにさー」
「えーっ!信じられないーっ!振り込み忘れたの?!」
「マジ、親サイアクじゃね?」
佐和子の言葉に、私の知らない人たちが一斉に笑い出す。
怒りで体中が震えて来た。
私、何でこんなにバカにされなくちゃいけないの……?
一生懸命に頑張ってきたのは、一体何だったの?
私の努力は、どこで報われたの……?