宮田に会いたいって願ったから……?
ドキドキしながら奥の方に視線を向けると、確かに宮田の姿があった。
男の子や女の子も混じって、A高校の制服をきたグループは楽しそうに話している。
私の知らない子達……。
進んだ道が違うと、世界も変わってくる。
「ねーねー、宮田!響だよ。鳳凰学園高校のヤンキークラスに所属してる響っ!」
「……っ」
佐和子がケラケラと笑いながら、少し大きい声で宮田を呼んだ。
何で佐和子がその事を知っているの……?
「その子がウワサの?」
「普通の子なのに、カワイソウー」
宮田の周りにいた男女がクスクスと笑いながら、こちらを見て来た。



