背中を悪寒が走る。ジワリと冷たい汗が滲みだし、僕はゆっくりと顔を上げた。 「柏木君?」 「み、宮田先生……ど、ど、どうかしました?」 茜は僕を見ながら満面の笑みを浮かべる。 「今日は凄く上手にお弁当出来てるねぇ?」 「ハ、ハハ……いやぁ、日々の努力の賜物ですかね……」 「あらそう、頑張ってるのねぇ……ところで望、朝私が鞄に入れたはずお弁当がないんだけど知らない?」 上から見下ろしていた茜は、腰を曲げてちょうどお辞儀をするような格好で顔を近付けながら言った。