傷付くことが、怖かった。

 楽しい日々も、居心地の良い関係も。

 ただ、壊れてしまうことに恐れていた。



 でも、手を伸ばしたのはあたし。壊そうとしたのはあたし。


 ……だけどもう、手遅れだったのかな。

 もうすでに、伸ばした手さえ届かないのかな。



 盛り上がった、祭りのあと。

 残るのは静けさと、何。




― 後の祭り、祭りのあと ―