「ゆいちゃん!おにごっこしよ!」



「うん!」




あたしが小学3年生だったとき、毎日のように一緒に遊ぶ女の子がいた。




おにごっこ、かくれんぼ、ボール遊び、



色んな遊びをした。



毎日が本当に楽しかった。




…でも、ある日突然その子は手紙を残してどこかへ行ってしまった。



“みぃちゃん、いっぱいあそんでくれてありがとう”



たぶん、引っ越しをしたのだろう。



あたしは突然のことで、何もできなかった。



知っていることといえば、女の子であたしはゆいちゃんって呼んでいたことぐらい。



その子を探すことはできなかった。