「先輩、ブサイク。」


「は、はぁ…!?」



さっきはかわいいとか言ったくせに、今度はブサイクって。


なに!?何なの!?


「そんなに楽しい!?あたしをからかっ……」



あたしが言葉を止めたのは、フッと笑う黒瀬くんの横顔が月明かりに照らされて


楽しそうででもどこか寂しげで、あまりにもキレイだったから――