年下男子の甘い誘惑

「あたしには、そう見えたんだけど。」



なんか、黒瀬くんの違う顔を見られてよかったななんて思う。



あたしはローファーを履いて、一人微笑んだ。




校舎を出ると、辺りはもう薄暗くなっていた。


二人の家が近いため、自然と一緒に帰る形になった。




「へー…先輩にはそう見えるんですか。」



「え?」



「爽やかイケメン純粋ボーイねぇ…」



え?



そう言って黒瀬くんは、あたしの頬にキスを一つ落とした。



え?なに?


どういうこと!?


今、何が…?