年下男子の甘い誘惑

「じゃあ、30分になったら台本の読み合わせするよ。」




演出の先輩の声を聞きながら、あたしは調光室へと階段を上った。



早いもので、もう5月の始め。




「あれ?みいちゃんどうしたの?」



イスに座っている柊先輩が微笑む。




「照明、暇じゃないですか。」




「そうだね。読み合わせは役者だけだもんねー。僕も暇だよ。」




あぁ、やっぱり柊先輩って癒されるな…