年下男子の甘い誘惑

「だから、気にしないで下さい。」



「…ありがとう。本当にありがとう!」



演劇部をぶっ潰しに来たなんて思ってごめんなさい。


本当に良い後輩だよ!



「水依ー!まだー?」



あ、みんなを待たせてたんだ。



「もう行くー!…本当にありがとうね。じゃ、お疲れ!」



梓のところに行こうと背中を向けて走り出したとき、



「そのヘアピン!」



「へ?」



黒瀬くんの声に引き止められた。



「似合ってますね。」