「いやー、同じクラスで良かったね!」



「本当だよー!教室入って知ってる人誰もいなかったらどうしようかと思った。」





梓もあたしも演劇部に所属していて、去年は別のクラスだった。



梓は明るくて可愛くて、勉強もできてしっかりしている。



「新しいクラスで彼氏できないかなー?」



でも、意外とイケメン好きだったりするんだ。



「梓ー、彼氏より先に新しい友達作らなきゃ。」



そんな会話をしながらあたしたちは、階段を上っている。





「水依も作りなよー!彼氏!」



「んーまあ、いつかでき…うわっ!!」



――ドンッ