次に1年生の番。



緊張で少し固い自己紹介を、微笑ましい気持ちで見守る。



去年はあたしもあんな感じだったなぁ…



なんて、1年前を思い出しながら。




だけど最後の一人が前に立った瞬間、



あたしの頭からそんな穏やかな気持ちは、微塵も無くなった。






だって、





そこにいたのは、









階段であたしを助けたあのイケメンだったから。