一途な彼女と意地悪な彼




「忘れてたっ。裕にメールするね」

そう言って、自分の部屋に戻った。
裕はあたしと祐介がデートしてるって思ってるんだろうな。

寂しいけど一人でいこうかな。
去年いけなかったし。


お母さんには、裕と行くって言って、外に出た。

と言っても、まだ夕方だし早すぎるんだけど……。
でもずっと家の中も退屈だし、散歩がてらにね。


外に出ると、…やっぱり夕方とは言っても夏は暑いや。