ガラッ。 今思えば多分、その扉があいた瞬間に私の普通は飛んでいったんだろうね。 この時入ってきたのがあなたじゃなかったら、 今私たち家族はどうなっていたのでしょう。 きっと今までと同じように笑って過ごしてたんだろうか。 けど私は今なら思える。 これも運命だったんだと。 あなたに会えて後悔はしてないっていったら お父さんに叱られるだろうか。 お母さんに謝られるだろうか。 知香子に会えるだろうか。 詩麻、あなたに向かって笑えるだろうか。 先生。 あなたに嘘はつけただろうか・・・。