「………あ、そうだ…。早瀬ん家の犬!ダックスフントの『ブルー』に会いに行ったんだー!」
「……そ。早瀬くん部活サボって…、次の日また説教受けてたじゃん。」
「そっか……。」
「…で、挙げ句彼女にもバレちゃって……、破局。要領いいんだか、何だかね~。」
「マジ?超彼女と仲良しだったのに、お前らが原因だったんか!」
「………………。え…?でも、その後もよく一緒にいたよね?」
教室の窓から見える…グラウンド。
仲睦まじい二人の姿は…
嫌という程、何度も見てきた。
ん………?
『嫌』……?
「マネージャーと選手だしね。基本そうじゃないと。」
「……………。」
「…もしかしてサワ……、それも知らなかった?」
「………。……ハイ。」
「アハハッ、早瀬くん言ってたよ~?サワと一緒に居たとこ、見られたみたいだって。」
「え。」
「……早瀬くん家から帰る時…、私、反対方向で先に帰ったからしらなかったけど。サワは早瀬くんに…送ってもらったんでしょ?」
「…………。」
「それが……、別れた原因。」


