「アルバム…、買っておこっかな。」
「………?」
ハテナ顔のゆってぃーをさしおいて。
俺は一先ず、その写真を…
デスクシートの中へと挟んだ。
「さて……、と。油井センセー、悪いけどさ…、部活、先に行っててくんない?」
「……あの、ちっとも『悪いけど』って顔してませんけどね?」
「バレた?」
「バレバレです。先輩がそーゆー顔する時って、大概悪だくみする時ですもん。変わってないッスねー。」
「………変わらないよ、そう簡単には。」
「そうッスか。大分丸くなったかなあっては思いますけどね。紗羽さんに言ってやりたいくらいですよー、貴方のあんなことやこんなこと……。」
「………。アホ、仕返しのつもり?あの人はそんくらいで今更驚かないって。『へえー、そうなんだー』くらいのオチが待ってるよ。すっとぼけてるからな、なんせ。……ってか、ハイ、早く行った行った。」
「いじめッ子ー。」
ぶつくさ言いながらも、ゆってぃーは相変わらず従順で…。
さっさと支度を済ませては、足早に職員室を去って行った。
ヤツも然り…、当然俺も、そう変わりなどは――…しないのだ。


