まあ、覚えてなけりゃーそれでいい。
まだまだお尻の青ーい時代の話だ。
とにかく、喧嘩の原因は察しがついたから…。
あとは、自分達でどうにかしてくれ。
今日も…、
ちっくっとナイスな予言をしてやるからサ。
「紗羽ちゃん。だいぶ酒回ってきたし…、眠いから、俺らは帰るよ。」
「え。もう?」
反応したのは…、なぜか、しんちゃん。
ここぞっていうときの空気が読めないから…大切なモノを逃すんだって、今度説教しておこう。
それから――…、ね。
なんだかんだ君達二人は、アホみたいに似た者同士だから…
もう少し、素直に寄り添った方がいい。
だから、コレは…
その、きっかけにでもしてくれ。
「渡し忘れるトコロだったけど…、これ、引っ越し祝い。俺としんちゃんから。」


