「……家…、この辺だったんだ。」 あの頃は土地勘などなくて、 いわれるがままに…探し当てていた。 あの日から…… 彼のイメージは、『青』。 ウチの学校のブラウスは…薄いブルー。 見慣れていたその姿は、早瀬によく似合っていた。 彼の部屋の中まで覚えてはなかったけれど…… 風にそよぐカーテンの色は…青だった。 それだけは…… 間違いない。