エンディングロールの曲は…、
Bank Bandの「糸」。
新郎新婦が選んだ曲らしいが……、また、いい歌を選んだもんだなあ…。
歌に合わせて、一人の男性の声が…聞こえてくる。
『君らは、多少夢見がちだけどなあ…、それは…悪くないぞ?信じて、信じて、信じぬて…、だからこそ…、今、ここにいる。旦那の嫌な所を10くらい挙げられる嫁になれ。そうすると…逆にいいとこが際立って見えるから。映志は……、やっぱり、あれか。勝負時。普段はぐうたらしててもここぞってときに…キメろ。そうすると…君らはまた、互いに夢を見い出そうとする。』
「あれ?これ、矢代先生のスピーチだよね。」
「すげー。いいとこどりだな。」
そうだろ?
彼の言葉は、後々…格言に化ける。
いつまでたっても、先生は…俺らの道標。
だから、
一番最初に…持って来たんだ。
それから……、
前に、お前がそうしたように。
俺は…、今日1日、
俺から見た視点で…、カメラのシャッターを切ってきた。
あの時は、俺らが…気づかされたんだ。
自分でも知らないような…姿を、
日常に見せていた…素の姿を。
お前が、どんな思いで…
俺らを撮っていたのかを。
でも……、今回は。
シャッターを切るその度に、悔しいくらいに…
気づいたんだ。
知らなくても…良かったのに。
俺の目から映る…二人は、
あの時に負けないくらいに…眩しくて。
互いの目が…相手しか見ちゃあいないって。
付け入る隙も…ないんだって。
写真は……
嘘をつかないんだって。


