「〇〇高校、教員一同…及び、卒業生、全員…起立ーッ!!」
頃合いを見計らったようにして。
そんな号令が…かけられた。
もちろん、俺らも…ちょっと焦りながら、椅子を立った。
「えー、めでたくご結婚された、我が校の卒業生でもありますお二人の…人生の門出を、〇〇高校応援歌をもって、その前途を祝したいと思います!皆様…、準備はよろしいでしょうか?……それでは、早瀬家・稲守家両家のますますの繁栄と、〇〇高校、〇〇幼稚園の更なる発展と…、それから、本日ご臨席の皆様のご健勝を祈念して……参りたいと思います。ご唱和下さい!」
体育会系の先生が、声を上げて。
会場が…、うねるように…
応援歌が唱和される。
理事長も、
校長も、
園長も……。
学園関係者なら、みんな知っている…歌だった。
圧倒されている他の招待客も巻き込んで…
スクラムを組む。
矢代先生に限っては、新郎新婦の間に割り込んで。
上機嫌で…歌っていた。
合間に、
「フレー、フレー、え・い・じ!」
なんて…応援が入るのも。
更に…会場を盛り上げていた。
紗羽ちゃんも、早瀬も、心底楽しんでいて…。
この、圧倒的なパフォーマンスに…心が震えたのは、紛れもない事実だ。
いてもたってもいられないような……
衝動。


