ねえ、君にもし、もう一度会えたなら。

それから、次々と…、思い出の写真が流れてきて。




学園祭に……、クラスマッチ。修学旅行…、それから…、俺らの日常を過ごしている…写真。




アルバムに載らなかったような写真達は…。


きっと、矢代先生がずっと自分の手元に置いていたものであろうことは……



安易に、予想できた。





込み上げてくる…懐かしさは。



新郎新婦に限らず、俺たちも…同じだった。






映像は…また、切り換わり。


恒生、俺、美那子…


それから、矢代先生の順番で…




カメラに向かって、二人に語りかける。



これは…、俺がそれぞれに都合をつけて、録りに行ったものだ。





歌に…ちなんで、









「早瀬ー、紗羽ちゃん!いつか、君たちが…」



「どうしようもなく…寂しくなったり、困ったときには。」



「どこにいても、何をしてでも。すぐに…駆けつけてあげるから…ね!」






「……お前ら、俺も忘れんなよ?」








そして…



曲の後奏に入り、




また、セピアの世界が…訪れる。





3年8組の教室…、


その、入り口の柱が……映し出された。



そこには、二人が背比べした印が、ハッキリと…残されていた。



そこから、中に入って…



教室の窓側へと、カメラが向かう。





窓の外…、見下ろす先には…


サッカー部がボールを追って…グラウンドを走る姿。









最後に。








カメラが…ひいて、







あの……写真。






教室の風景に溶け込むようにして…



ヤツが、彼女を見つめている…写真。









ゆっくりと……浮かび上がって。






そして…







消えていった。