俺は、スクリーンの光で、かろうじて見てとれる…奴らの表情を。
逃すまい、と…
何度もチラチラと見ていた。
紗羽ちゃんは、口元に手をあてて…驚きを隠せずにいた。
早瀬もまた、いつになく真剣な面持ちで……
次々と流れる写真と、メッセージに、時折口の端をキュっと上げて…笑った。
二人の声が、ここまで届いてきたのは…、
酸欠姿の、『進藤強』が、映し出された時だった。
彼からのメッセージが…、また、最高だった。
『あの時助けて貰った恩は忘れません。僕にとっても、稲守さんにとっても、君はヒーローだ!』
献血して貧血になったお前の武勇伝は…、俺らも忘れないよ…、進藤…。
それから…、
画面には、
『11years later』の文字が…浮かび上がって…。
セピア色が…、ゆっくりと。
色を取り戻していく。


