『それを越えたらなあ、もっと男が上がる!』
矢代先生に言われた言葉が……、不意に、頭を過った。
そういう…ことか?
でもこれは、ただの偶然がもたらした出来事で。
俺自身からはまだ…、なにもしてはいない。
何かを、掴みかけたような…妙な感覚。
フワフワとしたまま…その、感覚に囚われていると。
ガッチっと…背後から。
何者かに…腕を捕らわれた。
「…………?!」
「大きいお子ちゃまはこっちの席ですよー?」
「………!」
………恒生だった。
「だいぶ、迷走してますなあ?」
「……………。」
俺は、なされるがまま……
ズルズルと、引きずられて行くのだった。


