披露宴にはいって、格式張った祝辞と、お謡いを終えた所で。
ケーキ入刀。
それから…、
乾杯の発声と共に。
俺は、乾杯酒(さくらんぼ酒らしい)を一気に…飲み干した。
「はあ~……。」
一日分の精力を…使い果たした気分だった。
「精根尽きたか……。まあ、宴会は長い、まず…飲めっ!!」
恒生が俺のグラスに、ビールを注ぐ。
「………。なあ…、恒生。」
「……んー?」
「俺……、変かな。」
「…………?」
「二人んとこ、めでたいって思えないのに…、なのに、お似合いだと思ってしまう自分がいる。」
「………。まあ、そんなもんじゃない?まだ気持ちが残ってる奴にとっては。」
「……。そうか…、そんなもんか。」
「……しんちゃん。」
「んー?」
「……飲め。飲めば全てが…案外どうでもよくなるよ。」
「………。どーでも良くなったら、俺、何するかわかんないよ?」
「……大丈夫だよ、しんちゃんは。酔った時に出るのは…本音だったりするし。」
「…………?」
「安心して成仏してください。」
「………。なんでやねん…。」


