その、すぐそばまで歩いて行くと。
母親の手を離れ、
手を伸ばす、ヤツの元へと…向かう。
その手を取るのが、俺だったら………。
……なんて…
ぼんやりと考えながら、その光景を…眺めた。
無情だった。
彼女の手は……、奴を選んだ。
彼女が奴を選んだ理由がわかる、と……
美那子は言った。
君と過ごた時間は、圧倒的に…俺の方が長かった。
好きになったのも…俺が先だった。
なのに……、やっぱり俺は一生の友達で……
奴は、生涯を共にする…伴侶。
俺たちを分けるものは、何だろう?
確固たる違いは…何?
どうして、奴じゃなきゃ…駄目なんだ。


