会場への案内がアナウンスされて、
人が…一斉に流れていく。
「……………。」
そこに行ったら、俺は…どうなってしまうんだろう。
好きな女が、違う男の側で…笑うのを。
ただ、指をくわえて…見ているだけなのか…?
足が…鉛でもついているかのように、重たかった。
ポツンと一人…置いてきぼりになった気分だ。
「……しんちゃん?」
先を歩いていた恒生が、足を止めて…振り返る。
「……。どうしたの?」
「………。……ごめん、何でも…ない。」
そう、もう…道は絶たれたんだ。
前へ、進むしか……ないんだ。
振り向いた先生が…
困ったかのように眉を下げて。
こっちを…見ていた。


