青色の…カーテン。
ダックスフントの…ブルー。
私を迎えたのは、そんな、懐かしい…光景だった。
早瀬の住むアパートの鍵を開けるなり、
飛び跳ねてやって来た…
飼い犬の、ブルー。
足元に纏わりつくようにして、キャンキャンと吠えるブルーに。
君は、しゃがみ込んで…
「ただいまー。」…と、
体をわしゃわしゃと撫でた。
あの頃より、ひと周り大きくなっていたけど…。
粒らな瞳と、飼い主と無邪気に戯れる姿は…あの頃のまま。
「ははっ…、相変わらず…ラブラブだねー。」
このツーショット、
やっぱり…和むなあ…。
「……ここに来る初めてのお客さまだからなー?オマエ、失礼のないよーにしろよ?」
初めての…お客さま?
ブルーは、フローリングにちょこんと座って。
大きな瞳で…じっと私を見ていた。
「……こんにちは、ブルー。久しぶりだね?」
覚えてなんていないだろうけど…。
また、一から。仲良くなれたら…いい。
ブルーは、パタ、パタと。
尻尾を…振ってくれた。
「まさか、こんな展開は予想してなかったもんで…。部屋、朝のまま散らかってるけど…。」
玄関から突き当たりの扉を開くと。
真っ先に…
青の、鮮やかなカーテンが……、目に飛び込んできた。
「懐かしー……。」
家も、部屋の間取りも違う筈なのに…。
漠然とした記憶が…
この、光景に重なって見えた。


