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「は?席替え?」
「そう、ここに来たついでだ。お前作っておけ。そんで、HRにやっててくれ。」
「…えー。今の席、いいのに。」
「うるさい、いーからしのごの言わずにやれ!」
「…へーい。」
編入して…2ヵ月。
職員室で説教をもらったついでに…
嫌な仕事を任される。
面倒くさい、と思いつつ。
教室に戻ると…
貰ってきたわら半紙を切って、早速クジを作り始めた。
「……早瀬ー、なに作ってんの?」
案の定、背中をつんつん、とつつかれて…
振り返る。
「席替えだって。クジ作れっていわれた。」
「……えー。今の席、いいのに…。」
「…………。」
「また、一番後ろになれるかな。」
「………。なんだ、そーいう意味?」
「………?」
「あー…面倒くせーな。」
「……あ。手伝えって…催促?」
「さっすが紗羽ちゃん。」
「仕方ないな。切ったやつ、ちょうだい?数字書いてくから。」
「うん、任せた。」
俺は後ろをむいて。
彼女と二人…クジを作り始めた。
「なあ、お礼に後ろの席にしよっか?」
「え、不正するつもり?いいよ、そこまでしなくても…。」
「つーか、俺も後ろがいいな。だったら…隣りになっちゃうか。」
「コラ。ダメだって、早瀬。」
俺の提案は、アッサリと…流される。
結構本気だったのに。
「……。ちょっとイタズラしとくか。」
「……ん?」
彼女のシャープペンを奪って。
俺は…サラサラと絵を書き始める。
「……また、ジャムお〇さん?」
「ちげーよ、ほら。」
「……おおー…上手いっ。」
当時爆発的人気を博していた漫画、『ス〇ムダンク』の主人公の…似顔絵。
「これに当たったヤツは、全員引き終わってから…自分の好きな席へと交換できる。まあ、そのままがいーなら、それでいいだろうけど…。桜〇花道の『フンフンディフェンス』に阻まれたヤツにオフェンスはできないっていうルール。」
「………。……面白いね、ソレ。」
「だろ?……どう?」
「それなら、いいんじゃない?楽しみが増えるしね。」
彼女のノリの良さを…俺は知っている。
バカだな、ほんと。
アッサリ…引っ掛かってるし。


